1Սակայն 2մեծ 3եւ 4բազում 5ջան 6եդեալ 7թողուլ 8այնոցիկ 9որ 10յետ 11մեր 12գայցեն՝ 13զկարգս 14զրուցաց 15դարուց 16ի 17դարս 18յիշատակել. 19զի 20ոչ 21եթէ 22կամաւք 23ինչ 24յաւժարեցաք 25հաւանել 26առնել 27զայս, 28այլ 29իբրեւ 30ոչ 31կարի 32ինչ 33ընդդէմ 34մարթացեալ 35դառնալ 36արքայատուր 37հրամանացն, 38որչափ 39յուժի 40կայր՝ 41մարթացեալ 42ըստ 43հրամանացն 44պատմեսցուք։
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source-near:
「しかし、われわれは、後にわれわれのあとに来る者たちに、語りの順序を代々記憶にとどめるよう残すため、多大な努力を払った。というのも、何ら自らの意志によってこれを行うことに進んで同意したのではなく、王から与えられた命令に抗することがどうしてもできなかったので、力の及ぶかぎり、できるかぎりその命令に従って語ることにしよう。」
reader-facing:
「それでも私たちは、後世の人々が物語の順序を代々記憶にとどめられるよう、これを残すために大いに努めた。というのも、私たちが自分から進んでこの仕事を引き受けたのではない。王命に逆らうことがどうしてもできなかったからである。そこで、力の及ぶかぎり、その命令に従って物語ることにしよう。」
ローマナイズ
Sakayn mec ew bazum ǰan edeal tʿołul aynocʿik or yet mer gaycʿen՝ zkargs zrucʿacʿ darucʿ i dars yišatakel. zi očʿ etʿē kamawkʿ inčʿ yawžarecʿakʿ hawanel aṙnel zays, ayl ibrew očʿ kari inčʿ ənddēm martʿacʿeal daṙnal arkʿayatur hramanacʿn, orčʿap yuži kayr՝ martʿacʿeal əst hramanacʿn patmescʿukʿ.
定動詞 inventory — pilot optional
| No. | 語形 | lemma | 形態(採用分析) | 節での役割 |
| 12 | գայցեն | գալ | 接続法系・3人称複数、未来的用法 | 8 այնոցիկ を受ける関係節。「後に来る者たち」 |
| 24 | յաւժարեցաք | Յօժարեմ | 直説法アオリスト・1人称複数 | 否定側の定動詞。「進んで応じた/引き受けた」 |
| 40 | կայր | կամ / կալ | 直説法過去未完了・3人称単数 | որչափ յուժի կայր「力の及ぶかぎり」 |
| 44 | պատմեսցուք | պատմեմ | 接続法・1人称複数、未来・意志的用法 | 文末の意志表明。「語ることにしよう」 |
主要非定形:
6 եդեալ — դնեմ の過去分詞。慣用 ջան դնել「努力する」。
7 թողուլ — 不定詞。「残す、委ねる」。
18 յիշատակել — 不定詞。「記憶にとどめる、記録する」。
25 հաւանել — 不定詞。「同意する、承服する」。
26 առնել — 不定詞。「行う」。
34, 41 մարթացեալ — 可能表現。「できる/可能である」に関わる過去分詞的形。
逐語分析 — 採用分析
| No. | 語形 | Romanize | 品詞・形態(採用分析) | 意味・機能 |
| 1 | Սակայն | Sakayn | 接続詞・副詞 | 「しかし、それでも」。S001 を受けて著者側の努力へ転換 |
| 2 | մեծ | mec | 形容詞・対格単数 | 5を修飾。「大きな」 |
| 3 | եւ | ew | 接続詞 | 2と4を並列 |
| 4 | բազում | bazum | 形容詞・対格単数 | 5を修飾。「多大な」 |
| 5 | ջան | ǰan | 名詞・対格単数 | 6と慣用 ջան դնել。「努力」 |
| 6 | եդեալ | edeal | դնեմ・過去分詞 | 1複著者を暗黙の主体とする。「努力を払い」 |
| 7 | թողուլ | tʿołul | 不定詞 | 6の努力内容。「残す、委ねる」 |
| 8 | այնոցիկ | aynocʿik | 指示代名詞・与格複数 | 7の受け手。「あの者たちに」 |
| 9 | որ | or | 関係標識/関係代名詞 | 8を受ける |
| 10 | յետ | yet | 前置詞 | 11属格を支配。「~の後に」 |
| 11 | մեր | mer | 1人称複数・属格 | 「われわれの後に」 |
| 12 | գայցեն | gaycʿen | գալ・接続法系3人称複数、未来的 | 「来るであろう」 |
| 13 | զկարգս | zkargs | կարգ・対格複数 | 18の目的語。「順序、配列」 |
| 14 | զրուցաց | zrucʿacʿ | զրոյց・属格複数 | 13を限定。「物語・叙述の」 |
| 15 | դարուց | darucʿ | դար・属格/奪格複数 | 16–17と定型句 |
| 16 | ի | i | 前置詞 | 17を導く |
| 17 | դարս | dars | դար・対格複数 | դարուց ի դարս「代々」 |
| 18 | յիշատակել | yišatakel | 不定詞 | 7から委ねられる内容。「記憶にとどめる」 |
| 19 | զի | zi | 接続詞 | 前半の理由説明。「というのも」 |
| 20 | ոչ | očʿ | 否定辞 | 21と否定側を形成 |
| 21 | եթէ | etʿē | 接続詞 | ոչ եթէ … այլ …「…なのではなく、むしろ…」 |
| 22 | կամաւք | kamawkʿ | կամք・具格複数 | 副詞的。「自らの意志で」 |
| 23 | ինչ | inčʿ | 不定代名詞・副詞的 | 22に程度を加える。「何ら/いささかでも」 |
| 24 | յաւժարեցաք | yawžarecʿakʿ | Յօժարեմ・直説法アオリスト1人称複数 | 「進んで応じた、引き受けた」 |
| 25 | հաւանել | hawanel | 不定詞 | 24の内容。「同意する」 |
| 26 | առնել | aṙnel | 不定詞 | 25の内容。「行う」 |
| 27 | զայս | zays | 指示代名詞・対格単数 | 26の目的語。「これを」 |
| 28 | այլ | ayl | 対照接続詞 | 否定側に対する正の対照。「むしろ」 |
| 29 | իբրեւ | ibrew | 接続詞 | 理由・事情を導く。「~なので」 |
| 30 | ոչ | očʿ | 否定辞 | 31–35の可能性を否定 |
| 31 | կարի | kari | 程度副詞 | 32と強い否定。「まったく、どうしても」 |
| 32 | ինչ | inčʿ | 不定代名詞・副詞的 | ոչ կարի ինչ「どうしても~ない」 |
| 33 | ընդդէմ | ənddēm | 前置詞・副詞 | 35と慣用 ընդդէմ դառնալ「逆らう」 |
| 34 | մարթացեալ | martʿacʿeal | 可能表現・過去分詞的形 | 否定下。「できず」 |
| 35 | դառնալ | daṙnal | 不定詞 | 33と結合。「逆らう、抵抗する」 |
| 36 | արքայատուր | arkʿayatur | 形容詞 | 37を修飾。「王から与えられた」 |
| 37 | հրամանացն | hramanacʿn | հրաման・属格複数+定冠詞 | 33の支配項。「その王命に対して」 |
| 38 | որչափ | orčʿap | 程度関係語 | 「~するだけ、~の限り」 |
| 39 | յուժի | yuži | ի + ոյժ、場所的・状態的用法 | 「力の範囲に」 |
| 40 | կայր | kayr | 直説法過去未完了3人称単数 | 「あった、及んでいた」 |
| 41 | մարթացեալ | martʿacʿeal | 可能表現・過去分詞的形 | 「できるだけ、可能なかぎり」 |
| 42 | ըստ | əst | 前置詞 | 43与格を支配 |
| 43 | հրամանացն | hramanacʿn | հրաման・与格複数+定冠詞 | 「その命令に従って」 |
| 44 | պատմեսցուք | patmescʿukʿ | պատմեմ・接続法1人称複数 | 「語ることにしよう/語ろう」 |
構造図 — 採用分析
Սակայն
「しかし/それでも」
│
├─ մեծ եւ բազում ջան եդեալ
│ 「多大な努力を払い」
│ └─ թողուլ
│ 「残す/委ねる」
│ ├─ այնոցիկ [որ յետ մեր գայցեն]
│ │ 「われわれの後に来る者たちに」
│ └─ զկարգս զրուցաց
│ դարուց ի դարս յիշատակել
│ 「物語の順序を代々記憶にとどめること」
│
└─ զի
「というのも」
│
├─ ոչ եթէ ...
│ կամաւք ինչ յաւժարեցաք
│ հաւանել
│ առնել զայս
│ 「自ら進んでこれを行うことに
│ 同意したのではなく」
│
└─ այլ իբրեւ ...
ոչ կարի ինչ
ընդդէմ մարթացեալ դառնալ
արքայատուր հրամանացն
「王命にどうしても抗しえなかったので」
↓
որչափ յուժի կայր
「力の及ぶかぎり」
↓
մարթացեալ ըստ հրամանացն
պատմեսցուք
「できるかぎり命令に従って語ろう」
二つの մարթացեալ が、
ոչ ... մարթացեալ դառնալ
「逆らうことはできなかった」
↓
մարթացեալ ... պատմեսցուք
「できるかぎり語ろう」
という負→正の反転を作る。
本文読解 — 採用分析
S001 は「王たちの命令」と「課された義務」によって執筆が始まった、と述べた。S002 は Սակայն「しかし/それでも」で、強制された仕事であっても、後世へ残すためには大きな努力を払うという著者側の姿勢を付け加える。
冒頭の մեծ եւ բազում ջան եդեալ は GHAZ2012 が ՋԱՆ ԴՆԵԼ という慣用表現として立項し、まさに本箇所を用例に採る。「大きく多くの努力を置く」ではなく、「大いに努力する」。
7以下では、その努力の目的が「後に来る者たちに残すこと」とされ、その内容が「物語の順序を代々記憶にとどめること」となる。դարուց ի դարս も GHAZ2012 が独立見出しとして本箇所を引用する定型表現。
後半は ոչ եթէ … այլ … による明瞭な対照である。
否定側: 「自分たちの意志で、進んでこれを行うことに同意したのではない」
対照側: 「王命に抗することができなかったので、力の及ぶ限り命令に従って語ろう」
34と41の մարթացեալ が重要である。HMB2018 は当該本文の語注で մարթացեալ = կարողացած「できた/可能であった」と説明する。第一は否定下で「抗することができない」、第二は肯定側で「できるかぎり語る」。著者の自由が否定された地点と、著者がなお行使できる力量の範囲が、同じ語によって対照される。
38–40 որչափ յուժի կայր は CALFA Ոյժ 項目にも本箇所が直接引用される。「力の及ぶかぎり/能力の範囲で」。44 պատմեսցուք は1人称複数接続法で、この文脈では未来・意志的な「われわれは語ることにしよう」。
S002 は単なる弁明に終わらない。強制された執筆を、後世へ記憶を継承する仕事へ転換する文である。
文法解説 — 採用分析
1. ''ջան դնել'' — 「努力する」
5–6 ջան եդեալ は ջան դնել の過去分詞形。GHAZ2012 は独立慣用見出しとして本箇所を直接引用する。
2. ''թողուլ + 与格 + 不定詞''
7 թողուլ は8 այնոցիկ 与格複数を受け手とし、18 յիշատակել を委ねる内容とする。
3. ''այնոցիկ որ ... գայցեն''
HMB2018 §91 で այնոցիկ は属格/与格複数。ここでは թողուլ の recipient なので与格を採る。9 bare որ は表面上数を示さないが、HMB2018 §186 に այնոցիկ … որ տեսանեն の直接平行がある。
4. ''յետ + 属格''
HMB2018 §161 は յետ を属格支配に分類する。したがって յետ մեր = 「われわれの後に」。
5. ''դարուց ի դարս''
GHAZ2012 は独立見出しで「դար առ դար」=「代々」と説明し、本箇所を例示する。
6. ''ոչ եթէ ... այլ ...''
HMB2018 §168・§182 が対照接続として明示する。
ոչ եթէ X, այլ Y
「Xなのではなく、Y」
7. 不定詞の入れ子
յաւժարեցաք
└─ հաւանել
└─ առնել զայս
「これを行うことに同意することへ進んで応じた」。
8. ''ընդդէմ + 属格'' と ''ընդդէմ դառնալ''
HMB2018 §161 は ընդդէմ を属格支配の前置詞に分類する。GHAZ2012 は ԸՆԴԴԷՄ ԴԱՌՆԱԼ = 「抵抗する、反対する」を独立慣用見出しとして立てる。37は属格複数。
9. ''որչափ յուժի կայր''
「力の及ぶかぎり」。39は ի + ոյժ の場所的・状態的構成。40の内部主語ラベルのみ residual を残す。
10. ''ըստ + 与格''
HMB2018 §159 は ըստ + 与格 に「~に従って」の用法を認める。43は与格複数。
11. ''պատմեսցուք''
接続法1人称複数。ここでは未来・意志的主節として「語ることにしよう/語ろう」。
慣用表現・定型的結合
ջան դնել — 「努力する、力を尽くす」。GHAZ2012 が本箇所を直接引用。
դարուց ի դարս — 「代々」。GHAZ2012・HMB2018 が本箇所を説明。
ոչ եթէ … այլ … — 「…なのではなく、むしろ…」。
ընդդէմ դառնալ — 「逆らう、抵抗する」。GHAZ2012 の独立見出し。
որչափ յուժի կայր — 「力の及ぶかぎり」。CALFA Ոյժ 項目が本箇所を直接引用。
参考文献一覧
Agathangelos, Պատմութիւն Հայոց, §7 S002;Phase 2 frozen target v1.0.1 / AGATH.§7.S02。
HMB2018 §64 — Reading 34 として §7 本文を収録。Դարուց ի դարս յիշատակել、Մարթացեալ に語注。
HMB2018 §91 — այնոցիկ の属格/与格複数。
HMB2018 §159 — ըստ + 与格。
HMB2018 §161 — յետ・ընդդէմ の属格支配。
HMB2018 §168, §182 — ոչ եթէ … այլ …。
HMB2018 §186 — այնոցիկ + bare որ + 複数動詞の平行。
GHAZ2012 — ՋԱՆ ԴՆԵԼ, ԴԱՐՈՒՑ Ի ԴԱՐՍ, ԸՆԴԴԷՄ ԴԱՌՆԱԼ。
CALFA — Ոյժ, Յօժարեմ, Մարթ, Ըստ, Արքայատուր 等。
Grabar Bible corpus — գայցեն の未来的接続法系用法の独立平行例。
CALFA Ոյժ は本箇所を直接例示する。38–40 = 「力の及ぶかぎり」、41–44 = 「できるかぎり命令に従って語ろう」。
NON-BLOCKING residual R1: 40 կայր の統語的主語を、省略 ոյժ とするか慣用的非人称存在構文とするかは一意化しない。
STATUS: RESOLVED WITH NON-BLOCKING RESIDUAL.
44 token を morphology / government / agreement / valency / nonfinite / coordination / clause linkage / operator scope / coreference / discourse の順で独立再走査。
新規 BLOCKING issue = 0。
残存 residual:
PRE-CLOSE RESIDUAL SWEEP: PASS WITH 1 EXPLICIT NON-BLOCKING RESIDUAL.
「それでも/努力/後世/代々の継承/非自発性/王命への抵抗不能/力の限界/命令への服従/語る意志」の全主要 commitment が試訳に反映されている。
TRANSLATION ENTAILMENT: PASS.
クローズ判定
残存する非BLOCKING事項:
PRE-CLOSE RESULT: PASS WITH 1 EXPLICIT NON-BLOCKING RESIDUAL
SENTENCE CLOSE: PASS
STATUS: CLOSED.