1Որպէս 2զհիւրամեծարին 3Աբրահամու 4հրեշտակաւքն 5հասելովք 6զծառայական 7հաւասարութիւնն 8յայտ 9արարեալ. 10պատմելով 11նմա 12յետ 13աւետեացն 14ընկալելոց, 15զինչ 16ի 17Սոդոմն 18էր 19գործելոց։
番号は下の「逐語分析」「構造図」の番号と対応する。
「たとえば、客を厚くもてなしたアブラハムについて、天使たちが到着した際、神の僕として彼が親しい交わりにあずかっていることを明らかにし、約束を受けた後、ソドムで何を行おうとしていたのかを彼に語る、というように。」
⚠ 4–5 հրեշտակաւքն հասելովք には二通りの構造分析を残す。 上の試訳は「天使たちが到着した際」とする分析Aを前面に出している。分析Bでは「天使たちとともに赴き」のような理解が可能になる。詳細は「構造図」「文法解説」を参照。
Orpēs z-hiwramecarin Abrahamu hreštakawkʿn haselowkʿ z-caṙayakan hawasarutʿiwnn yayt araryeal. patmelov nma yet aweteacʿn ənkalelocʿ, zinčʿ i Sodomn ēr gorcelocʿ.
| No. | 語形 | Romanize | 品詞・形態 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Որպէս | orpēs | 副詞・接続的用法 | ~のように、たとえば |
| 2 | զհիւրամեծարին | z-hiwramecarin | 形容詞(名詞的用法)・զ を伴う対格形 | 客を厚くもてなす者、歓待する者 |
| 3 | Աբրահամու | Abrahamu | 固有名詞・単数;文脈上属格 | アブラハムの |
| 4 | հրեշտակաւքն | hreštakawkʿn | 名詞・具格複数・定 | 天使たちによって/天使たちとともに |
| 5 | հասելովք | haselowkʿ | հասանել の不定詞・具格複数 | 到着して、到着する際に |
| 6 | զծառայական | z-caṙayakan | 形容詞・対格単数 | 僕としての、奉仕者としての |
| 7 | հաւասարութիւնն | hawasarutʿiwnn | 名詞・対格単数・定 | 平等、同等;ここでは親しい交わり、親密な関係 |
| 8 | յայտ | yayt | 形容詞;յայտ առնել の構成要素 | 明らかな;յայտ առնել で「明らかにする」 |
| 9 | արարեալ | araryeal | առնել の分詞形・単数 | なして、明らかにして |
| 10 | պատմելով | patmelov | պատմել の不定詞・具格単数 | 語って、語ることによって |
| 11 | նմա | nma | 代名詞・与格単数 | 彼に |
| 12 | յետ | yet | 前置詞 | ~の後に |
| 13 | աւետեացն | aweteacʿn | 名詞・属格複数・定 | 良い知らせの、約束の |
| 14 | ընկալելոց | ənkalelocʿ | ընկալել の不定詞・-ոց形 | 受けることの;ここでは「受けた後」 |
| 15 | զինչ | zinčʿ | 疑問代名詞・զ を伴う対格形 | 何を、何が |
| 16 | ի | i | 前置詞 | ~に、~で |
| 17 | Սոդոմն | Sodomn | 固有名詞;ի とともに場所表現を形成 | ソドムで |
| 18 | էր | ēr | լինել・直説法未完了過去・3人称単数 | ~であった |
| 19 | գործելոց | gorcelocʿ | գործել の不定詞・-ոց形 | 行うことになる、行おうとする |
※ 品詞・形態欄は、この文の読解に必要な範囲で示す。複数の形態解析が可能な語については、文脈上採用している分析を表示する。細分類を確定しにくい非定形については、必要以上に細かな名称を付さない。
KOR.VM.R001.S015
1 Որպէս 2 զհիւրամեծարին 3 Աբրահամու
4 հրեշտակաւքն 5 հասելովք
6 զծառայական 7 հաւասարութիւնն 8 յայտ 9 արարեալ.
10 պատմելով 11 նմա 12 յետ 13 աւետեացն 14 ընկալելոց,
15 զինչ 16 ի 17 Սոդոմն 18 էր 19 գործելոց։
════════ 文全体の構造 ═════════════════════════════
[省略された上位主体:万物の主自身]
↑ 前文 S014 の Տէրն իսկ ամենայնի
└─[1] Որպէս ...
«たとえば……のように»
├─[8–9 分詞的述語] յայտ արարեալ
│ «明らかにして»
│
│ ├─関係する人物────> [2–3] զհիւրամեծարին Աբրահամու
│ │ «客を厚くもてなしたアブラハム»
│ │
│ ├─明らかにされたもの
│ │ └────────> [6–7] զծառայական հաւասարութիւնն
│ │ «神の僕としての親しい交わり・親密な関係»
│ │
│ └─随伴する非定形構成
│ └────────> [4–5] հրեշտակաւքն հասելովք
│ ※関係の解釈に真の曖昧性あり
│
└─[10 副詞的な非定形述語] պատմելով
«語って»
├─語られる相手────> [11] նմա
│ «彼=アブラハムに»
│
├─時──────────────> [12–14] յետ աւետեացն ընկալելոց
│ «約束を受けた後に»
│
└─語られる内容────> [15–19] զինչ ի Սոդոմն էր գործելոց
«ソドムで何を行おうとしていたのか»
├─場所────> [16–17] ի Սոդոմն
│ «ソドムで»
│
└─[18–19 未来志向の迂言構成]
էր + գործելոց
«行おうとしていた」
════════ 曖昧箇所:[4–5] հրեշտակաւքն հասելովք ═══════
【分析 A:天使たちが非定形述語の参加者】
[5 非定形述語] հասելովք
«到着した時/到着することによって»
│
└─意味上の主体────────> [4] հրեշտակաւքն
«天使たちが»
→ 「天使たちが到着した時……」
【分析 B:[4] հրեշտակաւքն は具格の随伴修飾】
[5 非定形述語] հասելովք
«到来して/赴いて»
│
└─随伴──────────────> [4] հրեշտակաւքն
«天使たちとともに»
→ 「天使たちとともに赴き……」
════════ 共有される上位関係 ════════════════════════
[省略された上位主体:万物の主自身]
↑ S014 の Տէրն իսկ ամենայնի
│
├─述語────> [8–9] յայտ արարեալ
│ «明らかにして»
│
└─述語────> [10] պատմելով
«語って»
※ この上位主体は S015 内には明示されず、S014 から談話上継承される。
※ A/B のいずれを採っても、この上位骨格自体は変わらない。
この一文を理解する鍵は、背景となっている創世記18章のアブラハム物語にある。
前文 S014 では、「万物の主自身」が聖なる人々の高貴さを自ら公に示す、という趣旨が述べられている。S015 はその具体例としてアブラハムを挙げる文であり、文中で省略されている 8–9 յայտ արարեալ「明らかにして」と 10 պատմելով「語って」の上位主体も、この「万物の主自身」と理解される。
アブラハムはここで「客を厚くもてなした者」として特徴づけられている。これは創世記18章冒頭で、訪れた者たちを迎え、食事を整えて歓待するアブラハムを踏まえる。
したがって、ここは単なる人名紹介ではなく、「かの客を厚くもてなしたアブラハム」として、読者に聖書物語を想起させる表現である。
հաւասարութիւն を「平等」とだけ取ると、「僕としての平等」という意味の取りにくい日本語になる。
しかし հաւասարութիւն は「平等・同等」だけでなく、参与・共有・一致・交わりに及ぶ意味を持ちうる。この文脈では、神とアブラハムが存在論的に対等であるという意味ではなく、アブラハムが神の信頼された僕として、神の意図を打ち明けられるほど親しい関係に置かれていることを指すと考えるのが自然である。
したがって 6–7 զծառայական հաւասարութիւնն は、「神の僕としての親しい交わり」「神に親しく遇される僕としての立場」ほどの意味に理解できる。
では、その親しい関係は何によって「明らかに」されたのか。その説明が後続する 10 պատմելով「語って」である。
神はアブラハムに、「ソドムで何を行おうとしているのか」を打ち明ける。これは創世記18:17以下で、神が自分の行おうとしていることをアブラハムに知らせる場面に対応する。
つまり文の論理は、おおよそ次のように読める。
アブラハムは神の信頼された僕である
│
└─その親しい関係が明らかになる
│
└─なぜ分かるのか?
│
└─神が自らの計画を
アブラハムに打ち明けたから
「約束を受けた後」は、同じ創世記18章でアブラハムとサラに子の誕生が告げられる場面を背景とする。
したがって、この一文は聖書物語の順序も踏まえて、アブラハムの歓待、約束の告知、ソドムについての神の計画の開示を圧縮して想起させている。
コリュンにとって重要なのは、神がアブラハムに自らの計画を知らせたという事実が、聖なる人物に対する神自身の評価と親愛の証拠になっていることである。これが前文 S014 の一般論を具体化する例として機能している。
この箇所は、単独で完結した単純な定動詞文ではなく、先行文脈に連なる非定形構文の連鎖として読むのが自然である。
第一ブロックは 8–9 յայտ արարեալ「明らかにして」を核とする。第二ブロックは 10 պատմելով「語って/語ることによって」を核とし、前者と同じ上位主体、すなわち S014 の「万物の主自身」に結びつく。
ここには解消しきれない構造上の曖昧性がある。
分析Aなら「天使たちが到着した際」、分析Bなら「天使たちとともに赴き」のような理解になる。
形態だけでは両者を決定できず、現段階では一方を唯一の正解として固定しない。
12 յետ は「~の後に」を表し、後続する 13–14 のまとまりによって時間枠を作る。全体として「約束を受けた後に」という意味で 10 պատմելով にかかる。
18 էր と 19 գործելոց は、この文では一まとまりの未来志向の迂言構成として働く。
過去の基準時から見てまだ実現していない事態を、「何を行おうとしていたのか」「何がなされようとしていたのか」のように表す。
յայտ առնել は「明らかにする、知らせる、示す」の意味で広く用いられる結合である。
この文では առնել の分詞形 արարեալ が用いられているため、յայտ արարեալ という形で現れている。
ここでは 6–7 զծառայական հաւասարութիւնն が「明らかにされるもの」にあたり、「神の僕としての親しい関係を明らかにして」という意味になる。
それ以外については、この文全体の解釈を固定的な慣用句として処理する必要があるほど強い定型表現は認めない。