1նոքա 2կարեն 3ցուցանել 4զելս 5երկնաւոր 6ճանապարհացն 7առ 8Աստուած 9վերանալոյ.
「彼らは、神へと上るための天上の道々の通り口を示すことができる。」
nokʿa karen cʿucʿanel zels erknawor čanaparhacʿn aṙ Astuac veranaloy.
| No. | 語形 | Romanize | 品詞・形態 | 意味・機能 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | նոքա | nokʿa | 3人称代名詞・主格複数 | 主語「彼ら」 |
| 2 | կարեն | karen | կարեմ / կարել・直説法現在3複 | 可能・様相 定動詞 述語「できる」 |
| 3 | ցուցանել | cʿucʿanel | ցուցանեմ・不定詞 | 2の非定形補部。「示す」 |
| 4 | զելս | zels | ելք・対格複数、զ- 標示 | 3の直接目的語。「出口・通り口・上り口」 |
| 5 | երկնաւոր | erknawor | երկնաւոր・前置形容詞 | 6を修飾。「天上の」 |
| 6 | ճանապարհացն | čanaparhacʿn | ճանապարհ・属格複数+定冠詞 | 4を属格で限定。「道々の」 |
| 7 | առ | aṙ | 前置詞 | 方向。「~へ」 |
| 8 | Աստուած | Astuac | Աստուած・対格単数 | 7の補部。「神へ」 |
| 9 | վերանալոյ | veranaloy | վերանալ・不定詞属格単数 | 6の目的・内容を限定。「上るための」 |
主語 [1] նոքա
「彼ら」
│
└─ 定動詞 可能・様相 [2] կարեն
「できる」
└─ 不定詞 [3] ցուցանել
「示す」
└─ 目的語 [4] զելս 対格複数
「通り口/上り口を」
└─ 属格 [6] ճանապարհացն 属格複数.DEF
「道々の」
├─ 修飾語 [5] երկնաւոր
│ 「天上の」
└─ PURPOSE / 内容 [9] վերանալոյ INF.属格
「上るための」
└─ GOAL [7–8] առ Աստուած
「神へ」
「彼らは、神へと上ってゆく天上の道筋を示すことができる。」
S004–S007 は նոքա կարեն「彼らは…できる」を四度反復する能力列挙。
S004 治癒を与えることができる S005 諸都市に繁栄を授けることができる S006 世界を栄えさせることができる S007 神へ上る天上の道の通り口を示すことができる
S004–S006 では彼らが現世に与える効用が拡大してゆくが、S007 では方向が反転し、地上から神へ向かう上昇路の指示者となる。
この転換は直後 S008 の、
նոքա են ուղեւորք արքայութեանն ճանապարհացն Աստուծոյ
「彼ら自身が王国/神の道の旅人である」という表現へ直結する。
したがって S007–S008 は、
S007 他者に道へのアクセスを示す
↓
S008 彼ら自身がその道を旅する者である
という連続した道路・旅程比喩を形成する。
また Agathangelos §756 の、
ցուցեալ ... զկենաց ճանապարհս 「生命の道々を示して」
§801 の、
աստուածագնաց ճանապարհացն 「神へ向かう道々」
が、この読みを作品内部から強く支える。
4 ելք の「出口/通り口」という像は reader-facing ではやや硬いため、「道筋を示す」と平滑化するが、精読構造では ելք を消さずに独立した目的語として保持する。
* 1 նոքա は主格複数、2 կարեն は直説法現在3複の能力・可能モーダル。
ցուցանել は2の不定詞補部。զելս は名詞 ելք の 対格複数 で3の直接目的語。「通り口/上り口」。ճանապարհացն は 属格複数.DEF で4を限定し、5 երկնաւոր は前置多音節形容詞の非屈折用法として6を修飾。վերանալոյ は INF.属格 で6 ճանապարհացն を目的・内容の関係で限定。「神へ上るための道々」。առ Աստուած は առ + 対格 の方向句で9の GOAL。ելք + ճանապարհ 平行、Agathangelos §756 の ցուցանել + ճանապարհ、§801 の աստուածագնաց ճանապարհացն が採用構造を相互に支持する。PHR2020 / GHAZ2012 を局所確認したが、S007 全体を非合成的な固定句として一括処理する直接項目は確認できなかった。
一方、
ելք + ճանապարհ は一般語彙・聖書語法として実在する結合ցուցանել + ճանապարհ は同作者にも直接平行ճանապարհ + 神への方向 は同作者で反復する宗教的比喩である。
したがって S007 は固定句ではなく、既存の道路語彙と霊的上昇比喩を組み合わせた合成的構造として読む。
* Agathangelos, Պատմութիւն Հայոց, §9 S007
ուղեւորք … ճանապարհացն Աստուծոյ。道路・旅程比喩の直接継続。ցուցեալ … զկենաց ճանապարհս。「生命の道を示す」直接平行。աստուածագնաց ճանապարհացն。「神へ向かう道々」。ի վերայ ելիցն ճանապարհաց。ելք + ճանապարհ の独立平行。առ + ACC の方向用法。Ելք — ascension / exit / passage / opening / means。Ճանապարհ — way / road / path / means。Ցուցանեմ — show / point out;ցուցանել քեզ ճանապարհ。Վերանամ — rise / ascend / mount。