1Եւ 2արդ՝ 3քանզի 4ըստ 5աւրինակի 6գրելոցս 7առ 8ի 9մէնջ՝ 10ոչ 11եթէ 12ի 13հին 14համբաւուց 15տեղեկացեալք 16մատենագրել 17զայս 18կարգաւ, 19այլ 20որոց 21մեզէն 22իսկ 23եղեալ 24ականատես 25կերպարանաց 26եւ 27առընթերակաց 28հոգեւորական 29գործոցն, 30եւ 31լուսաւոր 32շնորհապատում 33վարդապետութեանն, 34ըստ 35աւետարանական 36հրամանացն, 37եւ 38կամ 39որպէս 40լուսաւոր 41վարդապետութիւնն 42գեր 43ի 44վերոյ 45ամենեցուն 46շնորհաւքն 47Աստուծոյ 48յարգեցաւ։
「さて、われわれによって書かれたものの範に従って、これを順序立てて記すにあたり、古い伝聞から知ったこととして記すのではなく、むしろ、われわれ自身がその顕現を目撃し、霊的な業と、光明なる、恩寵を語る教えとに居合わせた事柄を、福音の命令に従って〔記し〕、また、その光明なる教えが神の恩寵によって、すべてにまさってどのように高められたかを――」
この文は第四文の「これらすべてを、一つ一つ語ろう」へ続くため、試訳も意図的に懸垂させている。
ローマナイズ
Ew ard, kʿanzi əst awrinaki grelocʿs aṙ i mēnǰ, očʿ etʿē i hin hambawucʿ tełekacʿealkʿ matenagrel zays kargaw, ayl orocʿ mezēn isk ełeal akanates kerparanacʿ ew aṙəntʿerakacʿ hogeworakan gorcocʿn, ew lusawor šnorhapatum vardapetutʿeann, əst awetaranakan hramanacʿn, ew kam orpēs lusawor vardapetutʿiwnn ger i veroy amenecʿun šnorhawkʿn Astucoy yargecʿaw.
逐語分析
| No. | 語形 | Romanize | 品詞・形態 | 意味・機能 |
| 1 | Եւ | Ew | 接続詞 | そして |
| 2 | արդ | ard | 副詞・談話標識 | さて |
| 3 | քանզի | kʿanzi | 接続詞 | ~なので/というのも |
| 4 | ըստ | əst | 前置詞 | ~に従って |
| 5 | աւրինակի | awrinaki | 名詞・斜格単数 | 範、例に |
| 6 | գրելոցս | grelocʿs | 名詞化した過去分詞系・複数斜格+1人称要素 | われわれによって書かれたもの/われわれの著述 |
| 7 | առ | aṙ | 前置詞 | 8と結んで~によって |
| 8 | ի | i | 前置詞 | 7と結ぶ |
| 9 | մէնջ | mēnǰ | 1人称複数代名詞・奪格 | われわれによって |
| 10 | ոչ | očʿ | 否定辞 | ~ではなく |
| 11 | եթէ | etʿē | 接続詞 | 10と結んで「~なのではなく」 |
| 12 | ի | i | 前置詞 | ~から |
| 13 | հին | hin | 形容詞 | 古い |
| 14 | համբաւուց | hambawucʿ | 名詞・複数斜格 | 伝聞から |
| 15 | տեղեկացեալք | tełekacʿealkʿ | 過去分詞・主格複数 | 知った者として/知らされて |
| 16 | մատենագրել | matenagrel | 不定詞 | 書き記す |
| 17 | զայս | zays | 指示代名詞・対格単数 | これを |
| 18 | կարգաւ | kargaw | 名詞・具格単数 | 順序立てて |
| 19 | այլ | ayl | 対照接続 | むしろ/そうではなく |
| 20 | որոց | orocʿ | 関係代名詞・複数斜格 | それらの事柄について/そのものの |
| 21 | մեզէն | mezēn | 1人称複数代名詞・強意的用法 | われわれ自身 |
| 22 | իսկ | isk | 強意辞 | まさに、自身 |
| 23 | եղեալ | ełeal | 過去分詞 | ~であり/~となり |
| 24 | ականատես | akanates | 形容詞・述語的 | 目撃者 |
| 25 | կերպարանաց | kerparanacʿ | 名詞・属格複数 | 顕現・姿の |
| 26 | եւ | ew | 接続詞 | そして |
| 27 | առընթերակաց | aṙəntʿerakacʿ | 形容詞・述語的 | 居合わせる者、参与者 |
| 28 | հոգեւորական | hogeworakan | 形容詞 | 霊的な |
| 29 | գործոցն | gorcocʿn | 名詞・属格複数・定 | 業の |
| 30 | եւ | ew | 接続詞 | そして |
| 31 | լուսաւոր | lusawor | 形容詞 | 光明なる、光り輝く |
| 32 | շնորհապատում | šnorhapatum | 形容的複合語 | 恩寵を語る |
| 33 | վարդապետութեանն | vardapetutʿeann | 名詞・属格単数・定 | 教えの |
| 34 | ըստ | əst | 前置詞 | ~に従って |
| 35 | աւետարանական | awetaranakan | 形容詞 | 福音の |
| 36 | հրամանացն | hramanacʿn | 名詞・与格複数・定 | 命令に |
| 37 | եւ | ew | 接続詞 | そして |
| 38 | կամ | kam | 接続詞 | または/また |
| 39 | որպէս | orpēs | 疑問副詞 | どのように |
| 40 | լուսաւոր | lusawor | 形容詞 | 光明なる |
| 41 | վարդապետութիւնն | vardapetutʿiwnn | 名詞・主格単数・定 | その教えが |
| 42 | գեր | ger | 程度・優越を表す語 | ~にまさって |
| 43 | ի | i | 複合前置詞の第一要素 | 43–44で「~より上に」 |
| 44 | վերոյ | veroy | 複合前置詞の第二要素 | 上に、まさって |
| 45 | ամենեցուն | amenecʿun | 代名詞・複数斜格 | すべての者に/すべてに |
| 46 | շնորհաւքն | šnorhawkʿn | 名詞・具格複数・定 | 恩寵によって |
| 47 | Աստուծոյ | Astucoy | 名詞・属格単数 | 神の |
| 48 | յարգեցաւ | yargecʿaw | 動詞・アオリスト3人称単数 | 尊ばれた、高められた |
構造図 — 伝聞ではなく、目撃と参与を叙述の根拠にする
Եւ արդ՝ քանզի ...
「さて、というのも……」
│
├─ ըստ աւրինակի գրելոցս առ ի մէնջ
│ 「われわれによって書かれたものの範に従って」
│
├─ ոչ եթէ
│ └─ ի հին համբաւուց տեղեկացեալք
│ 「古い伝聞から知った者として〔記す〕のではなく」
│
├─ այլ
│ └─ մեզէն իսկ ... եղեալ
│ 「むしろ、われわれ自身が」
│ ├─ ականատես կերպարանաց
│ │ 「その顕現を目撃し」
│ └─ առընթերակաց
│ ├─ հոգեւորական գործոցն
│ │ 「霊的な業に居合わせ」
│ └─ լուսաւոր շնորհապատում վարդապետութեանն
│ 「光明なる、恩寵を語る教えに居合わせた」
│
└─ եւ կամ որպէս ...
「また、どのように……したか」
└─ լուսաւոր վարդապետութիւնն
「その光明なる教えが」
└─ շնորհաւքն Աստուծոյ յարգեցաւ
「神の恩寵によって高められたか」
↓
第二・第三文へ内容列が続き、
第四文「これらすべてを一つ一つ語ろう」へ着地する
本文読解 — 歴史を書く根拠の提示
§13 は「これから何を物語るか」という巨大な目録を提示した。§14 第一文は、その目録をただ続けるのではなく、その叙述を何に基づいて行うのかへ焦点を移す。
対照の中心は明確である。
古い伝聞から知ったこととして書くのではなく
↓
われわれ自身が目撃し、
霊的な業と教えに居合わせたことに基づいて書く
作者はここで、単に古い話を集めて記す者としてではなく、目撃と参与を根拠とする語り手として自らを位置づける。
ただし、「われわれ自身が目撃した」という主張を、後続する歴史全体のすべての出来事へ無制限に広げるべきではない。この文が直接挙げているのは、顕現、霊的な業、教え、そしてその教えが神の恩寵によって高められたありさまである。
この根拠提示は第一文だけで終わらず、第二・第三文の「何が起こったか」という列挙を経て、第四文の「これらすべてを一つ一つ語ろう」へ続く。§14 冒頭は、叙述の根拠 → 語る内容の列挙 → 叙述開始の宣言という一続きの序文を形成する。
文法解説
句点が大きな文の終わりとは限らない — 第一文末の յարգեցաւ は որպէս「どのように」に導かれる内容の内部にある。第二・第三文へ内容列が続き、第四文の պատմեսցուք「語ろう」が全体を回収する。
գրելոցս — 未来分詞と同じ表面形を取りうるが、ここでは名詞化した過去分詞系として「われわれによって書かれたもの/われわれの著述」。
ոչ եթէ … այլ … — 「~なのではなく、むしろ~」という対照。古い伝聞と、著者たち自身の目撃・参与を対置する。
մեզէն իսկ — 単純な「われわれから」ではなく、強意的に「われわれ自身」。
ականատես と առընթերակաց — 前者は「目撃者」、後者は「その場に居合わせる者・参与者」で、それぞれ後続する属格句を伴う。
ըստ աւետարանական հրամանացն — 「福音の命令に従って」。
որպէս … յարգեցաւ — որպէս は「~のように」ではなく「どのように」。շնորհաւքն Աստուծոյ「神の恩寵によって」が、高められたことの手段・原因を示す。
参考文献一覧
HMB2018 §§135, 177 — 分詞形と非定形構文。
ABE1936 / ABR1976 / JEN1959 — մեզէն իսկ の強意的な人称用法。
CALFA — Ականատես, Առընթերակաց, Շնորհապատում, Յարգեմ。
Agathangelos §14 — 第一~第四文の連続構造。
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