1Մատուցին 2պսակ 3պարծանաց 4լուսաւոր 5թագաւորին, 6զերծեալք 7ի 8բքոյ 9ամբարշտութեան, 10հասեալք 11ի 12քաղաքն, 13պատրաստեալք 14անանց 15ուրախութեան 16եւ 17առլցեալք 18մարգարտովն 19պատուականաւ, 20եւ 21հոգեւոր 22լուսոյ 23ակամբք 24պսակեալք.
「彼らは光り輝く王に栄光の冠を捧げた――不敬虔の嵐から免れ、都に到達し、過ぎ去らぬ喜びに備えられ、その貴い真珠に満たされ、また霊的な光の宝石で冠せられて。」
Matucʿin psak parcanacʿ lusawor tʿagaworin, zērcealkʿ i bkʿoy ambarštutʿean, hasealkʿ i kʿałakʿn, patrastealkʿ anancʿ uraxutʿean ew aṙlcʿealkʿ margartovn patuakanaw, ew hogewor lusoy akambkʿ psakealkʿ.
| No. | 語形 | Romanize | 品詞・形態 | 意味・機能 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Մատուցին | Matucʿin | մատուցանեմ・アオリスト3人称複数 | 主節の定動詞。「捧げた」 |
| 2 | պսակ | psak | պսակ・対格単数 | 1 の直接目的語。「冠」 |
| 3 | պարծանաց | parcanacʿ | պարծանք・属格複数 | 2 を限定。「栄光/誉れの」 |
| 4 | լուսաւոր | lusawor | 形容詞 | 5 を修飾。「光り輝く」 |
| 5 | թագաւորին | tʿagaworin | թագաւոր・与格単数・定 | 1 の受領者。「王に」 |
| 6 | զերծեալք | zērcealkʿ | զերծանիմ・過去分詞・主格複数 | 前半の先行事態。「免れて」 |
| 7 | ի | i | 前置詞 | 8 奪格と離脱・起点を形成 |
| 8 | բքոյ | bkʿoy | բուք・奪格単数 | 6 の離脱源。「嵐/苦難から」 |
| 9 | ամբարշտութեան | ambarštutʿean | ամբարշտութիւն・属格単数 | 8 を限定。「不敬虔の」 |
| 10 | հասեալք | hasealkʿ | հասանեմ・過去分詞・主格複数 | 前半の先行事態。「到達して」 |
| 11 | ի | i | 前置詞 | 12 対格を到達先として支配 |
| 12 | քաղաքն | kʿałakʿn | քաղաք・対格単数・定 | 「都へ」 |
| 13 | պատրաստեալք | patrastealkʿ | պատրաստեմ・過去分詞・主格複数 | 後半の状態。「備えられた」 |
| 14 | անանց | anancʿ | 形容詞 | 15 を修飾。「過ぎ去らぬ、永遠の」 |
| 15 | ուրախութեան | uraxutʿean | ուրախութիւն・単数斜格 | 13 の補語。「喜びに/喜びのために」 |
| 16 | եւ | ew | 接続詞 | 後半の状態を接続 |
| 17 | առլցեալք | aṙlcʿealkʿ | առլնում・過去分詞・主格複数 | 後半の状態。「満たされた」 |
| 18 | մարգարտովն | margartovn | մարգարիտ・具格単数・定 | 17 の内容。「その真珠に/で」 |
| 19 | պատուականաւ | patuakanaw | պատուական・具格単数 | 18 に一致。「貴い」 |
| 20 | եւ | ew | 接続詞 | 最後の状態を追加 |
| 21 | հոգեւոր | hogewor | 形容詞 | 22 を修飾。「霊的な」 |
| 22 | լուսոյ | lusoy | լոյս・属格単数 | 23 を限定。「光の」 |
| 23 | ակամբք | akambkʿ | ակն「宝石」・具格複数 | 24 の装飾手段。「宝石で」 |
| 24 | պսակեալք | psakealkʿ | պսակեմ・過去分詞・主格複数 | 後半の状態。「冠せられた」 |
省略主語 = 「彼ら」
主節 [1–5]
Մատուցին ... թագաւորին
「光り輝く王に栄光の冠を捧げた」
│
├─ 前半 [6–12]
│ 出来事・先行性が強い
│ ├─ զերծեալք ...
│ │ 「不敬虔の嵐から免れ」
│ └─ հասեալք ...
│ 「都に到達して」
│
└─ 後半 [13–24]
三つの状態
├─ պատրաստեալք ...
│ 「過ぎ去らぬ喜びに備えられ」
├─ եւ առլցեալք ...
│ 「その貴い真珠に満たされ」
└─ եւ ... պսակեալք
「霊的な光の宝石で冠せられ」
後半三項の統語関係には二通りの読みが残る。
読み方1:
三つの状態が主節に従属し、
「そのような状態で王に冠を捧げた」と読む。
読み方2:
三つの状態を繋辞のない独立した状態叙述とし、
「冠を捧げた。そして彼らはそのような状態にあった」
と読む。
「不敬虔の嵐を脱して都にたどり着いた彼らは、過ぎ去らぬ喜びに備えられ、その貴い真珠に満たされ、霊的な光の宝石で冠せられつつ、光り輝く王に栄光の冠を献げた。」
第四文では殉教者たちは、罪の嵐・波・深みを越えて平安の港へ向かう航海者として描かれた。この文の前半は、その航海を「不敬虔の嵐から免れる → 都に到達する → 王に栄光の冠を捧げる」と進める。
後半では彼ら自身が、過ぎ去らぬ喜びに備えられ、貴い真珠に満たされ、霊的な光の宝石で冠せられた者として描かれる。§8以来の「真珠・宝石・冠」という比喩がここで重なり合う。
後半三つの過去分詞が、主節に従属する状況説明なのか、それとも独立した状態叙述なのかは文法的に一つへ絞り切れない。しかし、どちらに読んでも、彼らが「都への到達」ののちに栄光と喜びに包まれた者として描かれる点は変わらない。
6 զերծեալք「免れて」と10 հասեալք「到達して」は、主節の行為に先立つ出来事として読むのが自然である。
これに対し、13 պատրաստեալք「備えられた」、17 առլցեալք「満たされた」、24 պսակեալք「冠せられた」は、主体が置かれている状態・結果状態を強く表す。
Grabar の過去分詞は、定動詞に従属する状況表現としても、歴史叙述の中で繋辞を伴わない独立した述語としても用いられる。そのため後半三項は、
の二通りが文法的に成立する。
訳文だけではこの差がほとんど表れないため、構造図で両方を示した。
18–19 մարգարտովն պատուականաւ は「その貴い真珠に/で」、23 ակամբք は「宝石で」。いずれも、満たされる内容・冠を飾るものを具格で表している。
պսակ, պարծանք, զերծանիմ, հասանեմ, պատրաստեմ, առլնում, մարգարիտ, ակն, պսակեմ.